脱毛というと「レーザーでパチッと一撃で完了」というイメージを持つ人も多いですが、実はじわじわと熱を与えて脱毛する方法もあります。それが“蓄熱式脱毛”です。痛みが抑えられることで選ぶ人が増え、敏感肌や日焼け肌でも安心して通えると注目を集めています。この記事では、その特徴や脱毛効果の仕組みをわかりやすく解説します。
■ 蓄熱式脱毛ってどんな脱毛法なの?
蓄熱式脱毛とは、低出力のレーザーを連続照射し、皮膚の浅い部分に熱をじんわり蓄える方法です。毛を生やす司令塔である“バルジ領域”に働きかけ、将来の毛の発育を抑制します。
- 照射中は温かく感じる程度で、熱破壊式のような強い痛みは少ないです
- 光の照射が広範囲に及ぶため、効率よく施術できるのも魅力です
■ 蓄熱式脱毛のメリット・デメリット
✅ メリット
- 痛みが非常に少ない:「じんわり温かい」程度で肌に優しい施術です
- 肌への負担が少ない:日焼け肌・敏感肌・色黒肌にも対応可能な点が安心
- 産毛やうぶ毛にも有効:メラニン色素が薄い毛にもじわじわ効きます
- 施術時間が短く予約が取りやすい:スムーズに全身または広範囲を施術可能です
- コスト面でも優秀:医療脱毛ながら熱破壊式に比べ費用を抑えられることもあります
⚠️ デメリット
- 即抜けるわけではない:毛が抜け落ちるまで2~4週間かかり、実感が遅めです
- 剛毛や根深い毛には劣る:濃くて太い毛には熱破壊式のほうが即効性があります
- 白髪には効果なし:メラニンに反応する仕組みのため、白髪には対応できません
- 照射技術の差が結果に影響する:低出力の照射でも、照射量や技術の質で効果に差が出ます
■ 蓄熱式脱毛の効果目安と回数・期間
- 効果実感は5〜8回程度:毛量や部位にもよりますが、多くの施設ではこの範囲で自己処理が減ります
- 期間としては1年〜1年半くらい:施術ペースが2~3ヶ月に1回とややゆっくりめなので、全体完了には時間がかかります
- 部位ごとの回数目安:
- 腕・足・ワキ:5~6回
- VIO・顔・産毛:8~10回以上の施術が必要になることも
■ 蓄熱式脱毛と熱破壊式(従来式)の比較
項目 | 蓄熱式(SHR) | 熱破壊式(HR) |
---|---|---|
痛み | 少ない(じんわり) | 強め(輪ゴムではじいたよう) |
肌への負担 | 低い(日焼け・敏感肌でもOK) | 高い(リスクあり) |
効果の実感 | 数週間後に徐々に | 即効性あり(数日~2週間) |
産毛対応 | 良好 | やや苦手 |
回数 | 5〜8回ほど | 同等だが早く抜けることも |
■ 蓄熱式脱毛が向いている人・向いていない人
✅ 向いている人
- 痛みが苦手な人
- 肌が敏感・日焼けしている人
- 産毛を中心にした減毛が目的
- 忙しくて広範囲の施術を短時間で済ませたい人
- 価格を抑えつつ医療脱毛を始めたい人
⚠️ 向いていない人
- すぐに毛を無くしたい人
- 剛毛や根深いムダ毛を一気に処理したい人
- 白髪を脱毛したい人
■ 施術前後の注意とケア法
- 施術前に 電気シェーバーで剃毛(カミソリNG)
- 日焼けは2週間前から避け、保湿をしっかり行う
- 施術後は 赤み・ヒリつき時は冷却+保湿
- 激しい運動や長風呂は避け、日焼け止め必須
- 毛は自然に抜けるのを待ち、毛抜きは避ける
■ まとめ:蓄熱式脱毛は“やさしさ重視の実用派”に最適
蓄熱式脱毛は、痛みやリスクへの配慮が求められる人にとって魅力的な選択です。熱破壊式ほどの速さはありませんが、産毛にも対応できる医療脱毛。じわじわと毛を減らし、肌をいたわりながらケアを進めたい人におすすめです。
「痛みを避けたいけど脱毛はしっかりしたい」「敏感肌だけど毛は気になる」という方は、蓄熱式でじっくりツルツル肌を目指してみませんか?